■2009年12月〜掲載

●手足の冷えに評判の甘いシロップの漢方薬

冬の寒さが深まると共に、手足の冷えを訴える女性が非常に多くなります。これは、寒さによって末端の血管が収縮することで、血流が十分でなくなることが原因です。

血液が全身に巡り、温かさや栄養、酸素を組織に運んでくれるからこそ、様々な器官は正しく働いてくれます。しかし、血管の収縮で長い間組織に血が届かない状態が続けば、冷えや痺れなどの症状をはじめとして、身体に様々な悪影響が及ぶのは想像に難くありません。

こうした冷えの症状には、「補血薬(ほけつやく)」というグループに属する温性(身体を温め血行を良くする)の生薬「当帰(とうき)」が有効です。当帰は山地に自生するセリ科の多年草で、根の部分を薬用として用います。また、冷え性のほか眩暈、貧血といった症状の改善にも効果を発揮し、女性にとって非常に役立つ生薬として古くから知られてきました。

この「当帰」を主成分とする医薬品「婦宝当帰膠(ふほうとうきこう)」は、手足の冷えにお薦めする代表的な医薬品。甘いシロップ状の薬で、添付のサジで瓶から取ってカップに注ぎ、お湯で溶かして朝夕など一日二回服用します。

しかし、一口に「冷え」といっても様々なタイプがあり、温性の薬を服用していっても症状に変化が見られない場合があります。今回ご紹介した「婦宝当帰膠」も全ての冷え性に効果を示す物ではありませんので、思ったほど改善が見られないようであれば、静岡中医薬研究会のお店で相談し、あなたの冷えに合う薬をチョイスしてもらいましょう。

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